看護師が適切な感染予防をするためには、感染経路についての知識を身につけておくことが必要だ。
感染症の感染経路は、だいたい飛沫感染と空気感染、接触感染、血液からの感染の4つにわけられる。
飛沫感染は、患者のくしゃみや咳の飛沫から感染が広がる。
空気感染は、ウイルスや細菌が飛んだ空気を吸い込むことで感染をするのが特徴だ。
空気感染を起こす感染症は感染力が強いため、特に注意が必要になる。
接触感染は、ウイルスや細菌が付着したものに接触することで感染を起こす。
血液からの感染は、患者の血液に触れる機会がある看護師などの医療従事者に多い。
ちなみにどのような感染経路をとるかは、原因となるウイルスや細菌の性質によって少しずつ変わる傾向がある。
複数の感染経路をもつウイルスや細菌も多いため、看護師はいずれの感染経路にも対応できるように対策を立てる必要があるだろう。
仕事のなかで看護師ができる予防対策には、手洗いやマスクの着用、手袋の着用などが挙げられる。
手についたウイルスや細菌を除去する手洗いは、接触感染を防ぐ効果がある。
また、マスクや手袋の着用は、飛沫感染や空気感染、接触感染などを防いでくれる可能性が高い。
注射針などを扱う際に、手に傷をつけないように気を付けることも、感染を防ぐ対策の一つだ。
医療従事者の感染予防は、院内感染などの大きなトラブルを防ぐことにもつながる。
看護師もまずは自分が感染しないよう、細心の注意を払って業務に臨むべきだろう。
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